研究分担者 |
松下 千登勢 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 助手 (30270359)
須佐美 智嗣 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助手 (20226484)
松下 邦幸 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助教授 (30165807)
窪田 八洲洋 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90249863)
小川 量也 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (90141936)
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研究概要 |
1200kHz型ADCPを用いて浜都湾の流況調査を以下のように実施した. 平成6年6月下旬 予備調査 上げ潮流時1日(本校紀要17号に報告) 平成6年9月中旬 第1回観測 下げ潮流時3日(MARIENV'95)に報告) 平成7年6月中旬 第2回観測 上げ潮流時3日(日本航海学会論文集94号に報告) これらの観測・解析結果から,上げ潮流時には湾内に明確な反流域(地形性反流)が形成され,下げ潮流時には湾内に流入する主流成分と御埼付近で形成された反流成分の合成によって,湾中央部付近で弱い離岸流が確認できた. 今回の計測で湾内の流況パターンの全体像はほぼ確認できたものと考えられる.風浪の影響による海岸浸食の時系列観測や過去の湾内の経験流況についての地元の漁師さん等に対して聞き取り調査を実施したが,データ整理が間に合わなかったので今回の報告からは省略している. また,平成6年4月から平成8年1月まで毎月1回の頻度で湾内定点において水温・塩分・密度の観測を継続し,湾水の季節変動の観察を行った.その結果,夏期は成層傾向が見られ、冬季は特に塩分濃度が高くなる傾向があり,2月の塩分濃度34psuは燧灘海域でも高いものであることが判った. 何処からこのような高塩分が浜都湾内に流入してくるのかという点については,これからの継続課題である.
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