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1994 年度 実績報告書

懸濁性物質が水環境中の微量化学物質輸送に果たす役割に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680547
研究機関富山県立大学短期大学部

研究代表者

奥川 光治  富山県立大学短期大学部, 環境工学科, 助教授 (40133590)

研究分担者 楠井 隆史  富山県立大学短期大学部, 環境工学科, 助教授 (60153293)
キーワードmicropollutant / agrochemicals / mutagenicity / suspended solid / sediment / reservoir / river / rainfall
研究概要

1.富山県の和田川ダム貯水池,流入河川・導水路水中の農薬,変異原物質およびSS,CODなど基本的な水質の季節変化特性を週1回〜月1回定時の通年調査により解明した.変異原性はAmes Test(TA98,TA100;S9mix添加,無添加)により分析した.河川では,溶存態の場合5月から8月にかけて陽性あるいは擬陽性となることがあった.懸濁態では+S9mixで擬陽性あるいはコロニー数が増加したのち生育阻害が見られる場合が少なからずあった.導水路,貯水池のサンプルでは変異原性が認められる頻度が河川よりも小さかった.農薬は田植え期を中心に数種類のものが検出されたが,懸濁性物質に吸着された農薬の検出頻度は低かった.また,変異原性との関連は不明確であった.
降水中の農薬,変異原物質,基本的水質について季節変化特性を解明した.変異原性に関しては,溶存態の場合,ほとんど陽性あるいは擬陽性であった.また,代謝活性化により変異原性は弱まった.懸濁態では陰性が多かったが,懸濁物量が多いときは陽性となることがあった.農薬の検出頻度は小さく,また,変異原性との関連は不明確であった.
河川の降雨時調査を実施し,時間変化特性を明らかにした.懸濁態のサンプルで変異原性が認められたが,時間的な変動も大きかった.農薬使用量の多い時期ではなかったので,田植え期等に再調査を実施する必要がある.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 奥川光治・楠井隆史: "降水・河川水・貯水池水の変異原性の季節変化特性" 環境工学研究フォーラム講演集. 31. 85-87 (1994)

  • [文献書誌] 奥川,光治・楠井,隆史: "環境水中における懸濁性物質の変異原性" 日本水環境学会年会講演集. 29. 304 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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