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1994 年度 実績報告書

無脊椎動物に含まれるペプチドの生理・生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06680568
研究種目

一般研究(C)

研究機関(財)サントリー生物有機科学研究所

研究代表者

南方 宏之  財団法人 サントリー生物有機科学研究所, その他部局等, 主任研究員 (90150143)

研究分担者 野本 享資  財団法人 サントリー生物有機科学研究所, 主任研究員 (60142080)
池田 哲也  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (20264369)
安田 好美  財団法人 サントリー生物有機科学研究所, 研究員 (10270571)
岩下 孝  財団法人 サントリー生物有機科学研究所, 主任研究員 (00150144)
キーワード無脊椎動物 / 生理活性ペプチド / D-アミノ酸 / 立体構造
研究概要

1.新たなD-アミノ酸含有ペプチド、HelixCCAP-related peptideの発見
Helix pomatiaの神経節に含まれる生理活性ペプチドの探索途上で、軟体動物からは4番目にあたるD-アミノ酸を含むペプチドを発見した。甲殻類や昆虫から単離されたCurastacean cardioactive peptide(CCAP)に構造の類似していることからHelix CCAP-related peptide3と名付けた。ムラサキイガイ足糸前牽引筋、アカニシ歯舌牽引筋、アカニシ歯舌伸出筋を用いた生物活性の検討で全てL-アミノ酸からなるペプチドHelix CCAP-related peptide2はそれぞれの筋に対して強力な収縮増強活性を示したが、D-Pheを含むペプチドは、1/1,000から1/10,000の活性を示すのみであり、D-アミノ酸に変わることによって不活性化が起こっていることが示唆された。
Helix CCAP-related peptide2 Leu-Phe-Cys-Asn-Gly-Tyr-Gly-Gly-Gys-Gln-Asn-Leu-NH_2
Helix CCAP-related peptide3 Leu-D-Phe-Cys-Asn-Gly-Tyr-Gly-Gly-Gys-Gln-Asn-Leu-NH_2
2.フリシン(FDNEFV-NH_2)の活性発現におけるD-アミノ酸の役割
D-アミノ酸残基の役割を側鎖の空間的配置による特定の立体構造の安定化と考えられることを構造活性相関および分光学的手法によって示した。
3.無脊椎動物由来ペプチドの脊椎動物組織に対する活性
構造上の類似性からフリシンとそのアナログペプチドをオピオイド活性検定に賦したところ、強い活性を示すアナログが得られた。しかし、従来のエンケファリン類の構造活性相関研究とは異なる結果が得られており、詳細な薬理的検討が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Fujita: "Structure-activity relations of fulicin,a peptide containing a D-amino acid rebidue" Peptides. (in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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