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1995 年度 実績報告書

大腸菌のSOS応答における細胞増殖の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 06680672
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

東谷 篤志  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 助手 (40212162)

キーワードSOS応答 / 細胞分裂 / 細胞周期 / 阻害因子 / プロテアーゼ / DNA修複 / ストレス応答
研究概要

遺伝子DNAが紫外線や放射線、変異原物質などで傷つけられたとき、細菌から人に至るまで全ての生物は、細胞増殖を一時的に停止させ、それらDNA損傷を修復する機構を保持していることが知られてきた。DNAの損傷を修復することなしに細胞増殖を続けると、娘細胞に突然変異が蓄積し、癌化や細胞死へとつながる。大腸菌においては、DNAに損傷を受けたときSOS応答と呼ばれる一連の転写調節機構を発動させて、DNAの修復を行う。この応答には、細胞増殖を一時的に停止させる為に細胞増殖阻害蛋白SulAの一過的な産生がみられる。今年度までの本研究により、SulA蛋白による細胞増殖阻害の機構は、細胞分裂に関わるFtsZ蛋白をその標的にしていることが、生化学的にも遺伝学的にも明らかになった。また細胞増殖阻害蛋白SulAのC末端から種々の欠失変異を作成し、in vivoにおける細胞増殖阻害活性を調べ、活性に必要な領域を検討した。その結果、C末端から21アミノ酸残基の欠失においては細胞増殖阻害活性が認められたが、34残基以上の欠失においてはその活性が失われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Higashitani,A.,Higashitani,N.,and Horiuchi,K.: "A cell division inhibitor SulA of Escherichia coli directly interacts with FtsZ through GTP hydrolysis." Biochem.Biophys.Res.Commun.209. 198-204 (1995)

  • [文献書誌] Higashitani,N.,Higashitani,A.,and Horiuchi,K.: "SOS induction in Escherichia coli by single-stranded DNA of mutant filamentous phage : Monitoring by cleavage of LexA repressor." J.Bacteriol.177. 3610-3612 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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