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1994 年度 実績報告書

エストロゲン受容体による細胞骨格蛋白および神経ペプチド発現調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06680743
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

由利 和也  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10220534)

研究分担者 森田 規之  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50239662)
上田 秀一  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60150570)
キーワードエストロゲン / エストロゲン受容体 / 細胞骨格 / タウ / MAP2 / 分散培養 / 視床下部 / ラット
研究概要

Sprague-Dawley系雌ラット胎生17日目および生後1日目を用い、分散培養は、視床下部の内側視束前野を摘出し、5万個/cm^2の密度にて細胞を培養用カバーグラス上に播種した。培養液には、ステロイドを除去した正常牛胎児血清を10%含むDulbecco's MEMを用いた。培養細胞を2群に分け、エストロゲン投与群にはestradiol-17βを培養液に100ng/mlになるよう投与し、コントロール群にはvehicleのみを添加し、細胞播種後、1、3、5、7日目に細胞を固定した。免疫組織化学には、第一抗体としてMAP2、タウ、エストロゲン受容体に対する抗体を用いてABC法を行い、DABを基質として免疫染色を行った。ニューロンをイメージスキャナーにて取り込み、軸索および樹状突起の長さを画像解析装置を用いて計測し統計処理を行い、エストロゲンの細胞骨格蛋白および神経ペプチドに対する影響を統計学的に解析した。タウ免疫反応陽性の突起は培養後3日以降においてエストロゲン投与群で有意な突起の伸長が観察された。またMAP2免疫反応陽性の突起についても同様に3日以降においてエストロゲン投与群において有意な突起の伸長が認められた。突起の長さについてのヒストグラムを作成したところエストロゲン投与群においては2相性の分布が得られたことより、特定のニューロンがエストロゲンの影響で突起伸長を起こしたことが確認された。エストロゲン投与群におけるエストロゲン受容体陽性ニューロンの突起と陰性ニューロンの突起の長さを比較したところ前者において有意な突起伸長が認められたことより、エストロゲン受容体を介した細胞骨格蛋白産生への影響が示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kazunari Yuri: "Estrogen receptor-imminiceactive meurons contain calcitonin gene-related peptide,methionine-enkephalin or tyrosine hydroxylase in the female rat preaptic area." Neuroscience Research. 21. 135-141 (1994)

  • [文献書誌] Kazunari Yuri: "Region-specific changes of tyrosine hydroxylase-immunoreactivity by estrogy treatment in female rat hypothalamus" Brain Research. 645. 278-284 (1994)

  • [文献書誌] Kazunari Yuri: "Estrogen affects calitorin gene-related peptide-and methionine-enkophalin-immunoreactive heuron in the femile rat preoptl area." Neurascience Letters. 169. 5-8 (1994)

  • [文献書誌] 河田 光博: "ホルモンの標的組織としての視床下部" 内分泌学の進歩. 11. 44-51 (1993)

  • [文献書誌] Mitsuhiro Kawata: "Steroid hormone effects on gene expression,neurnal stsucture,and defferentiation" Hormones and Behavior. 28. 477-482 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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