• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

軟体動物(アメフラシ)レクチンの構造と糖鎖認識の相関及び神経機能

研究課題

研究課題/領域番号 06680755
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 幸子  新潟大学, 脳研究所, 助手 (60018603)

研究分担者 小谷 昌司  新潟大学, 理学部, 教授 (60018702)
荒木 恵子  新潟大学, 脳研究所, 助手 (70018604)
キーワードAplysia nervous tissue / Glycolipid binding protein / phosphonoglycosphingolipid / Nerve bundle-specific
研究概要

平成6年度において,抗FGL-IIb抗体カラム(アメフラシ神経繊維特異ホスホノスフィンゴ糖脂質に対して作製した抗体)を使用して,アメフラシ神経組織タンパク質の精製を試みた。界面活性剤は100mMオクチルグルコシドを使用,アメフラシ神経組織を100mMオクチルグルコシドで溶解し,その溶解物をカラムに添加し,0.1%SDS溶液で溶出,SDS-PAGEを行い銀染色を行った。45kDaタンパク質のみが染色されるこを報告した。
平成7年度においては,0.1%SDS溶出物をクロロホルム/メタノール抽出を行って糖脂質を得,その後dot TLC-immunostain 法を行った所,FGL-IIb抗体とは反応したが,その他の糖脂質抗体とは反応ししなかった。一方,同じく0.1%SDS溶出物にSDS sammple bufferを加え,SDS-PAGEを行った所45kDaタンパク質のバンドが観察された。
以上のことより,アメフラシ神経繊維に特異的に存在するホスホノスフィンゴ糖脂質FGL-IIbはCa^<2+>で存在下45kDaタンパク質と複合体を形成していることが考えられる。この45kDaタンパク質の同定を行うため,部分アミノ酸配列を見ることを試みた。SDS-PAGE→PVDF膜に移し,直接アミノ酸配列分析を行ったが,陽性の結果は得られなかった。量的に少ないかどうかも考慮したが、N末端がブロックされていることが予想される。現在,サンプル量を多くして,臭化シアン分解で前処理をして,同様にして,部分アミノ酸配列を見る実験を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shoji Yamada: "Structural analysis of a novel triphosphonoglycosphingolipid from the egg of the sea hare,Aplysia Kurodai." Journal of Biochemistry. 117. 794-799 (1995)

  • [文献書誌] Sachiko Abe: "High level of 1-O-alkyl-linked glycerophosphocholine(platelet-activating factor precursor)^-in a marine gastropod,Aplysia kurodai." Biomedical Research. 16. 243-250 (1995)

  • [文献書誌] 佐武 明: "進化と神経系糖脂質" 神経研究の進歩. 39. 931-938 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi