研究概要 |
我々は今までに実験動物施設内のマウスアレルゲン量を免疫科学方法を用いて定量するとともにマウスアレルギ予防対策を行ってきた。今年度は同一手法を用いて犬飼育施設内の犬アレルゲンの測定を行うとともに犬アレルゲンの発生量や暴露量を少なくする対策を試み,アレルゲン量の減少程度から対策の評価を行った。 すなわち,犬20頭以上飼育している実験動物施設内にエア-サンプラーを設置し,空中犬アレルゲンをサンプラー内のフィルターに捕集し,緩衝液でフィルターから犬アレルゲンを抽出後,免疫科学方法で犬アレルゲン量を測定した。 測定条件に合致した犬飼育施設が少ないこと,サンプラーのエア-ポンプの故障などが重なり,今だ発表するに十分なデータ量が得られていない。また,飼育方法の改良,飼育室内気流方向の考慮などによる犬アレルギー予防対策についても検討を行っているが十分なデータが得られていない。今後さらに継続してデータを蓄積して成果を発表するつもりである。
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