研究課題/領域番号 |
06680871
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
宇山 親雄 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 部長 (30026059)
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研究分担者 |
浦山 慎一 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 室員 (10270729)
杉本 直三 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 室員 (20196752)
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キーワード | 人工心臓 / 胸腔3次元モデル / 2画像の3次元的重ね合わせ / 大動脈弓3次元表示 / 大動脈瘤 / 肺血流循環領域 / 肺野領域 / 肺動脈塞栓症 |
研究概要 |
1 人工心臓形状決定法:摘出心臓空間ならびに左肺に分離型人工心臓のポンプ部分を埋め込むためのポンプ部分の形状決定法について検討した。胸腔形状はMRI画像より3次元形状を作成、人工心臓ポンプの形状決定には計算機設計支援システムを用いた。形状決定の際考慮すべき点は、残余心臓ならびに胸腔前壁と、ポンプ本体ならびに血液流出入口との位置関係である。このようにして胸腔内に埋め込み可能な形状を決定した。 2 SPECT心筋画像と血管造影像との3次元的重ね合わせ表示:冠状動脈ならびに左心室造影像から冠状動脈と左心室内腔の3次元立体構成を行い、SPECT心筋画像との重ね合わせ表示を行った。冠状動脈と左心室像とを重ね合わせるために、撮影時に記録された撮影方向の記録とカテーテルの走行状態を利用した。冠状動脈と左心室内腔で挟み込むかたちでSPECT画像との一合わせをおこなった。 3 動脈瘤を伴う大動脈弓ならびに分岐血管枝の3次元表示:大動脈弓部に出来た動脈瘤と大動脈から上肢および頭部へ分岐する血管との位置関係を3次元的に表示することは手術手技を検討する上で重要である。われわれは超高速X線CT連続断層像から前述の血管部ならびに動脈瘤部を抽出しコンピュータグラッフィクス表現を行うと同時に光硬化樹脂により実体モデルを作成し、これら部分の見やすさを確認した。 4 肺血栓塞栓症における肺野と肺血液循環領域の3次元的重ね合わせ表示:肺血栓塞栓症では全肺野領域の一部しか血液循環が見られない。この様子を3次元表示することを試みた。全肺野領域の輪郭は超高速X線CT連続断層像から、また、肺血液循環領域の決定には肺SPECT画像からそれぞれ閾値処理することにより求めた。これら2画像の重ね合わせは用手法的におこなった。医師の評価は良好であった。
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