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1994 年度 実績報告書

ヒトB細胞抗原受容体構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06770243
研究機関鳥取大学

研究代表者

乾 誠治  鳥取大学, 医学部, 助教授 (70243384)

キーワードB細胞 / 抗原受容体 / シグナル伝達 / クローニング
研究概要

マウスB細胞抗原レセプターlgMと複合体を構成するMB-1と直接結合する新しい分子p52をコードすると考えられるcDNAクローンα4をクローニングした。α4cDNAをグルタチオンSトランスフェラーゼとの融合タンパクα4-GSTとして発現し、α4-GSTをウサギに免疫して抗α4血清を作製した。この抗α4血清は、p52を認識するモノクローナル抗体19-14と同様に約50kDaのリン酸化タンパクを認識することを明らかとした。α4cDNAの塩基配列より予測されるアミノ酸配列の解析からα4タンパクはPKCによりリン酸化されるコンセンサス配列が数ヶ所存在することが明らかとなったが、これはp52がPKCを直接活性化するTPAによりリン酸化されることと一致する。α4タンパクにはSH3ドメインと反応するProに富んだ配列が存在し、α4がシグナル伝達分子である可能性が示された。α4cDNAをプローブとしてマウスゲノムDNAライブラリーをスクリーニングしα4ゲノム遺伝子をクローニングした。α4遺伝子はマウスゲノム中に1コピー存在すること、6個のエクソンから成り約24kbにわたって存在することを明らかとした。ヒトp52をコードするcDNAをクローニングする目的でマウスα4cDNAをプローブとしてヒトゲノムDNAを用いてサザンブロット法を行った。適当なstringencyでハイブリダイズを行うとヒトゲノム中のα4に対応すると考えられるバンドが検出された。α4cDNAを更に制限酵素で分離したプローブを作製しクロスハイブリダイズの条件を検討することでヒトα4cDNAのクローニングを行うことが可能と考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kuwahara,K.: "Identification of a 52-kDa molecule(p52) co-precipitated with the immunoglobulin receptor-related MB-1 protein which is inducibly phosphorylated by the stimulation with phorbol myristate acetate." Journal of Immunlogy. 152. 2742-2752 (1994)

  • [文献書誌] Igarashi,H.: "B cell Ag receptor mediates different types of signals in the protein kinase activity between immature B cell and mature B cell." Journal of Immunlogy. 153. 2381-2393 (1994)

  • [文献書誌] Inui,S.: "Molecular cloning of a cDNA clone enoding a phosphoprotein component related to the immunoglobulin receptor-(lgR)-mediated signal transduction." Journal of Immunlogy. (in press).

  • [文献書誌] Nomura,J.: "Anti-CD40 monoclonal antibody induces the proliferation of murine B cells as a B cell mitogen through a distinct pathway from receptors for antigens or lipopolysaccharide." Immunology Letters. (in press).

  • [文献書誌] Inui,S.: "Signal transduction through B cell specific molecule MB-1 in early lymphoid progenitor cells." Leucocyte Typing V. (in press).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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