あらかじめヒト乳頭腫ウィルスDNAが検出されている尖形コンジローマ、ボ-エン様丘疹症の切片を用いて、ウィルスに特異的なプライマーでDNAを増幅した。更にビオチンでラベルされたHPV DNAプローブでin situ hybridizationを行った。 凍結組織からのDNAでは充分にウィルスDNAが増幅されたが、パラフィン切片ではHPVの型によっては増幅のみられないものもあり、切片作成時のDNAの破壊や固定によるDNAの抽出のしにくさが考えられた。 PCR産物を制限酵素で切断し、その切断パターンをみることによって、HPVの型判定をすることはできたが、PCR in situでは型判定は不可能であった。
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