本研究では次の三つの研究活動を行った。 1)諸外国の算数・数学科における観察・実験活動を取り入れた教材の収集主に、次の資料を収集した。Mathematical Association of AmericaのMAA notesの解析関係のラボ研究英国のSchool Mathematics Projectにおける教材(応用関連) 2)収集した教材の使用ならびに検討を行った。上記の教材を実際に、特にSMPの教材を使用した授業を、お茶の水女子大学付属高校で行った。この授業では新しいテクノロジーとしてCBL(calculator based laboratory)を使用した。この結果をもとに、上記の教材ではどのような観察・実験活動が行われ、どのようにテクノロジーを利用しているかを検討した。 3)算数・数学科における観察・実験活動的な性格を持つ活動の検討と同定を行った。1)2)をもとに、算数・数学科において知識生成活動としての観察・実験的な活動としてどのようなものがあるのかを検討した。 これらの研究成果を研究者向けには、日本科学教育学会で発表し、数学科教員向けには「Basic数学」誌で発表した。また、幾何分野の実験測定に関しては国際数学心理学会(マドリッドで開催)で発表した。
|