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1994 年度 実績報告書

サイトメガロウイルス感染に伴う糖鎖抗原分子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06780489
研究機関帝京大学

研究代表者

後藤 希代子  帝京大学, 医学部, 助手 (50150660)

キーワードサイトメガロウイルス / 硫酸化糖脂質 / HNK-1 / SGGL / 抗体
研究概要

Guillain-Barre症候群(GBS)は、先行する呼吸器等の感染時に生じた様々な抗体が、末梢神経ミエリン上の抗原と交差する結果引き起こされる脱髄性末梢神経障害と考えられ、特に糖鎖抗原に対する自己抗体が病体に深く関与する事が近年明かとなってきている。GBSの先行感染と同定されるウイルスには、神経系との共通糖鎖抗原が存在すると推測されるが、神経系との共通抗原の存在は推測のみで明らかではなかった。我々はこの点に着目してGBSに関連した先行感染の一つであるサイトメガロウイルス(CMV)の感染により神経系の糖鎖に対する抗体が産生されるかどうか検索し、ヒトCMV感染症患者血清中にHNK-1抗原として知られている硫酸化糖脂質に対する高力価の抗体が検出される事を見い出した(Ogawa-Goto、1994)。ウイルス粒子に同様な糖鎖が存在することが予想されるため本研究ではアフィニティークロマトグラフィーによる実験を行った。スルファチドカラム及びヘパリンカラムにより抗硫酸化糖鎖に対する抗体を除いても、抗CMV-IgG抗体は変化しなかったことより、ウイルス粒子に対する抗体とHNK-1関連抗原に対する抗体は異なると考えられた。更にHNK-1関連抗体がCMV陽性抗原、陰性抗原に対して結合するかどうかをELISA法により調べた。精製HNK-1抗体はCMV陽性および陰性の両抗原に対して同様に結合し、ヒト胎児肺線維芽細胞の場合には、CMV感染により宿主細胞のHNK-1糖鎖抗原の発現増加はないことが明らかになった。以上より、HNK-1関連抗体の産生機構のひとつとして仮定した、CMV感染による細胞表層糖鎖の変化に対して抗体が産生された、という可能性は低い事が分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ogawa-Goto,K.et al: "Antrbaties against sulfatet glycospliragoliprds of pertpheid nerve myclins detected in patients with human cytomegolovirus infection." J.Neuroimmxnol.55. 55-60 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2013-08-06  

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