本年度は、主にマルチメディア・データのプレゼンテーションという課題に取り組んだ。 まず、ネットワーク的なプレゼンテーションとして、勤務先のUNIXサーバ上に、自分のホームページを作成した(http://www.komatsu-c.ac.jp/〜yositani/jindex.htm)。そこからリンク出来るページとして、地方修験に関するマルチメディア・データを掲載するものを設けた(そのインデックスのページは、http://www.komatsu-c.ac.jp/〜yositani/Link.htm)。今の所、地方修験関係の儀礼の一(高岡市の二上射水神社の築山行事)しか作成できていないが、このインデックスのページから、儀礼の執行順に十段階ほどの頁にリンク出来るようにし、各々の頁に、四枚程度の写真とその解説を掲載した。写真は、「フォトCD」からフォトレタッチソフトウエアで取り込んだデータを、GIFファイルに変換してwwwサーバに転送したものを使用している。このようなマルチメディアによるプレゼンテーションの手順、またそれに関わる諸問題については、別記11項目の第二論文で詳しく延べた。 また、前年度試みたヴィデオ・データをパーソナルコンピュータに取り込んでデータベース化してゆく問題に関して、映像(や音声)そのままでデータベース化することが困難であるため、何らかの形でテキストによる説明を付し、そのテキスト部分またはそのキーワード的なもので検索する必要が出てくる。その場合、検索項目の分類の基準の作り方によっては、目的とするデータが容易に見つからないことが出てくる。これは、マルチメディアに限らず、「データベース」というフォーマットに起因するのではないかということについて、別記11の第三論文で考察した。なお、第一論文は、前年度研究の成果に相当する。
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