(1)平成6年度に行った調査データを統計的処理を施せるようコンピュータに入力した。 (2)(1)での入力結果を、分析し易いよう属性別に集計した。 分析は、津軽在住のネ-ティブと、共通語を意識して生活してきた人たちとの意識や行動の違いを明確にすべく行った。 その成果は「現代人の方言意識-意識を支えるもの・意識が意味するもの」『方言の現在』(1996)にまとめた。 (3)他の地域社会での言語意識や言語行動と比較し易いよう、札幌や仙台、鹿児島においても、津軽と同じ調査票を用いての調査を実施した。今年度の予算配分との関係から、調査は当該地に居住する研究者に依頼しての調査を行った。 (4)(3)での調査結果を(1)と同様の手法によってコンピュータに入力・分析した。 (5)(4)で得られた分析結果を、(2)での結果と比較し、現代方言の位置づけを明確にした。 その研究成果は「方言主流社会-地域構成員の多様化とその言語意識」『言語』(1995)にまとめた。
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