本研究の目的 本研究同名で1994年に始まったもので、本年度は3年目に当たる。本研究の主眼は次の3点にある。 1.大量の音声、映像、文字データを収集し、データベースを構築する。 2.データベースの検索ソフトを開発し、かつそのインターフェイスも含めた検索システムを開発する。 3.検索システムを語学研究及び語学教育に利用する方法を探る。 本研究の経緯 1994年度には主にコンピュータを中心としたハードウェアの構築に当たった。これはほぼ年度内に達成された。1995年度はハードウェア部分の充実と検索ソフトウェアの開発に当てられた。また両年度にわたって、CD-ROM、レーザーディスク、英文テキストなど、データベースの基礎資料の収集が行われた。 本年度の実績 コンピュータの性能の向上は驚くべきものがあり、1995年末には本研究初年度に購入した機器が古くなっていた。しかし、初年度のハードウェア・システム構築の困難さを経験してみると、機器の向上を目指すことは無間地獄に落ちるに等しいと判断し、1996年度は既存のハードウェアでその内容の充実を期することした。 本年度の研究補助金の使途をデータ入力の謝金に限ったのはそのためであった。データ入力の方法は、英語字幕情報の入ったレーザーディスクから、その情報をデコーダーを通してコンピュータの文書ファイルとして取り出すというものである。 本研究年度内にこのようにして取り出した映画のセリフは映画200本分、データ量にして約14MBになる。 また、文字情報の資料として、英国で出版しているgraded readersを160冊購入した。これは本研究初年度に購入した光学式文字読み取り装置を使って、文書ファイルとする予定である。
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