村形は、これまでのJapanismに関わる東西芸術・文化交流史の基礎的研究を、19世紀後半の英文一次資料翻刻を中心に発展させるとともに(11.「研究発表」刊行物リスト参照)、11月中旬から2週間の海外出張を利用して大英博物館、ヴィクトリア・アルバ-ト美術館(ロンドン)、ギメ美術館(パリ)等の日本美術コレクション、関連展示を調査するかたわら、英米モダニズムとJapanismに関わる文献、スライド資料、W.ルイスの著作・関連図録等を収集した。 カンスタブルは購入したスキャナー、ソフトウエア等を活用してW.ルイス作品のコンピュータ・データベース作成準備を開始、将来そのCD化を目指している。また最近の進化論心理学の研究成果を意欲的に吸収しながら、W.ルイス他モダニストたちにおける厭人思想の芸術的表現と彼等のJapanismへの傾倒との関連性を追求した。その成果を今夏カリフォルニア大学サンタ・バ-バラ校で開催予定の人間行動学・進化学会世界大会で口頭発表の上、同学会機関誌に論文として寄稿する予定である。
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