• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

ドイツにおける外国人文学の系譜と現状

研究課題

研究課題/領域番号 06801062
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

足立 信彦  東京大学, 教養学部, 助教授 (10175888)

キーワードドイツ / 外国人 / 文学
研究概要

1.資料の収集
(1)トルコ人作家を中心として、外国人作家の作品、およびそれらの作品に対する批評、新聞記事、インタビュー等の資料を収集整理し、データベース化した。
(2)主としてベルリン、ミュンヘンの外国人協会、外国人向けの教育団体等と連絡をとり、その活動状況に関する資料を収集整理し、データベース化した。
(3)ミュンヘンの小学校における二ヵ国語教育実践に関する資料を収集した。
(4)ドイツ政府および各州外国人担当部局が発行した外国人問題に関する資料類やパンフレットを収集整理氏、データベース化した。
(5)代表的な外国人作家に対してドイツの文化状況に関する質問状を送付した結果、幾人かから回答を得た。
2.収集資料の評価
(1)外国人作家の主観的位置づけと客観的状況の乖離:外国人作家が自分の活動に対して与えている評価は、批評その他のメディアによる位置づけと一致していない。客観的には外国人文学は周辺的存在にとどまっている。
(2)外国人作家のような外国人の中でも特権的な層と数多くの外国人労働者をとりまく文化状況との間に接点が見られない。これは外国人文学の読者層を確定する必要性を提起している。
(3)外国人作家の受容はドイツの(文化的)アイデンティティーのあり方と密接に関連している。そのため、そのつどの政治状況の文脈のなかで観察する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 足立信彦: "国家統一と地域統合ドイツ" 蓮實重彦・山内昌之編 いま、なぜ民族か. 168-187 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi