研究概要 |
1 資料の収集に関して:以下の諸点はほぼ本年度の研究実施計画通りの実績を挙げた。 (1)外国人作家の作品に関する批評,記事,インタビュー等の収集とデーターベース化 (2)外国人作家に対するアンケートの実施 (3)外国人協会および外国人向け教育機関の活動状況に関する資料収集 (4)小学校における「二カ国語教育」に関する資料収集 (5)各自治体における外国人の状況を示す一般的資料の収集 (6)極右グループ(主として旧東ベルリン地区)の活動状況に関する資料収集 2 資料の分析に関して:以下の問題点が明らかとなった。 (1)外国人作家の中でもとくにトルコ人作家のおかれた状況の解明には,いわゆる「イスラム問題」の検討が必要である。 (2)したがって,ドイツとトルコ人移民の関係ばかりではなく,フランスとマグレブ移民,イギリスと新コモンウェルスからの移民の関係を比較項として導入し,現代ヨーロッパにとってイスラム教徒移民がもつ意味を検討する必要がある。 3 今後の研究の展開に関する補足:当初の研究計画に以下の点を補足する。 フランスとイギリスにおけるイスラム教徒移民とかれらを取り巻く文化状況に関する資料の収集と分析
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