研究課題/領域番号 |
06804026
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
宮地 六美 九州大学, 大学院比較社会文化研究科, 教授 (70038470)
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研究分担者 |
酒井 治孝 九州大学, 大学院比較社会文化研究科, 助教授 (90183045)
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キーワード | 津屋崎層 / 漸新世火砕流堆積物 / フィッション・トラック年代 / フュージナイト / マグマ水蒸気性プリニアン型 / ジルコン / 福岡層群残島層 / 古第三系の堆積環境 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本列島がアジア大陸の一部であった古第三紀の西南日本内帯の構造や堆積環境を解明するために、古第三紀層に挟まれる火砕流堆積物やテフラの年代を決定し、その火山学的、堆積学的および古地理学的特徴を明らかにすることであった。 平成6年度は北西九州・西中国のうち、対馬地域・佐世保及び福岡炭田地域・津屋崎地域の野外地質調査を重点的に行ない、火砕流堆積物やテフラの試料採集を行った。とくに津屋崎地域には火砕流を含んでいる古第三系の津屋崎層が分布しているが、この津屋崎層について外部及び内部構造の解析や堆積相の解析を行い、また、火砕流の供給源および噴火・運搬・堆積のプロセスについても考察した。研究結果は次頁のように論文にまとめられている。また、福岡炭田地域の古第三系の放射年代に関する研究については、福岡層群残島層中の白色火山灰層に注目し、その層よりジルコンを抽出し、フィッション・トラック年代を46±6(2σ)Maと決定した。残島層は福岡炭田地域の古第三系の最下部を構成している地層なので、今回出されたこの年代は非常に重要な意味を持っていると考えられる。これもすでに研究論文としてまとめられている。
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