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1995 年度 実績報告書

1個体追跡法にもとづく生物の遭遇空間の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06804048
研究機関姫路工業大学

研究代表者

大谷 剛  姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (60244688)

研究分担者 遠藤 知二  兵庫県立人と自然の博物館, 生態研究所, 研究員
キーワード1個体追跡法 / 遭遇 / 生物の動き / 生活空間 / ヤマトシジミ(チョウ) / キオビベッコウ(ハチ)
研究概要

ヤマトシジミとキオビベッコウの野外観察を行った。
1個体追跡法で行われたヤマトシジミの観察は、遭遇が同種個体に片寄り、他種との遭遇はあまりないという6年度の観察をさらに裏付けていた。しかし、わずかの例だが、夜間の睡眠中に捕食者との遭遇が推測できる状況証拠を得た。こうした同種個体に片寄る遭遇の現象は、おそらく多くの種において見い出される基本的なパターンである可能性がある。
キオビベッコウに関しては、6,7年度を通じて継続的に種々のデータ採取につとめ、個体の履歴と行動の関連性を押さえた。野外条件のため羽化後の日齢は正確ではないが、作用個体の日齢と個体間の相互作用とは大いに関連がある。1個体追跡法によるデータ収集とともに、断片的な1個体追跡を継続的に行うことにより、十分に分析可能なデータ量を蓄積することができた。成果の一部は7年度の日本動物行動学会でポスター発表した。
6年度に野外網室でデータを採取したナミアメンボについては、おもにデータの解析中である。
今回のデータを使用したり解析したりしたものではないが、大谷がミツバチで長年行ってきた1個体追跡法の総まとめとして「1個体追跡法とミツバチの行動」(兵庫県養蜂振興会/兵庫県農林水産部畜産課)を上梓し、平凡社の「昆虫ウォッチング」に「1匹を追跡してエソグラムをつくろう」を分担執筆した。遠藤も同書に、狩りバチの観察法を一般化して「狩りバチの生活」をまとめた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大谷剛: "1個体追跡法とミツバチの行動" 兵庫県養蜂振興会,兵庫県農林水産部畜産課, 50 (1995)

  • [文献書誌] (財)日本自然保護協会(編集・監修): "昆虫ウォッチング(第5章1.遠藤〈180〜185〉,6.大谷〈210〜214〉)" 平凡社, 336 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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