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1996 年度 実績報告書

1個体追跡法にもとづく生物の遭遇空間の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06804048
研究機関姫路工業大学

研究代表者

大谷 剛  姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (60244688)

研究分担者 遠藤 知二  神戸女学院大学, 人間科学部, 助教授 (60289030)
キーワード1個体追跡法 / 遭遇 / 生物の動き / 生活空間 / ヤマトシジミ(チョウ) / キオビベッコウ(ハチ) / オオゴマダラ(チョウ) / タイムチェッカー(観察補助器)
研究概要

キオビベッコウ(狩りバチ)、オオゴマダラ(チョウ)、ヤマトシジミ(チョウ)の野外観察を行った。
キオビベッコウに関しては、昨年同様、継続的に種々のデータを採取したが、とくに、1)個体の履歴と営巣行動の変化、2)営巣行動の個体差、3)個体間の遭遇頻度、についてのデータを収集した。この成果の一部は平成8年度の日本動物行動学会(11月)および平成9年度の日本生態学会(3月)でポスター発表した。
オオゴマダラの調査は、沖縄県石垣島の小学校の百周年記念事業(約1000匹のオオゴマダラを放す計画)に沿った短期の集中調査であり、5月と7月の2回行った。マーク蝶の分散調査は、調査当日まで羽化した個体を予定の半分しか準備できず、またその後の悪天候のために、十分な成果をあげることができなかったが、1個体追跡は5月には2個体(♂1♀1)約53時間、7月は4個体(♂2♀2)約34時間、実施することができた。ヤマトシジミと同様、他種との遭遇は非常にまれであり、独自の生活空間をつくっていると考えられる。
ヤマトシジミに関しては、野外網室に雌雄各1個体を放し、11月22-26日に♀の1個体追跡を行った。晩秋期の約19時間のデータが得られた。雌雄はかなり接近したものの、結局両者は遭遇しなかった。
1個体追跡法がより能率よく行える用具、記録紙用「タイムチェッカー」(仮名)の開発に関しては、発行ダイオードを用いた試作品を5月と7月のオオゴマダラの調査で試した上、さらに改良を重ね、11月のヤマトシジミのデータ収集で使用して、正確な使用に耐える第1号完成品が出来上がった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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