• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

サイトカイニンの情報伝達

研究課題

研究課題/領域番号 06804051
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

佐野 浩  奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 教授 (20178809)

キーワードサイトカイニン / プロテインキナーゼ / WPK4 / イネ / 栄養飢餓
研究概要

H8年度の実績
(1)標的タンパク質を探索した。大腸菌で発現させたWPK4タンパク質は、コムギ粗抽出液中の17.5KD、および、67KDのタンパク質をリン酸化した。多数のタンパク質が存在するにもかかわらず、特異的にリン酸化されることは、これらが植物体内での標的である可能性を示唆する。
(2)栄養シグナルに対する応答を詳しく調べた。wpk4mRNAは栄養飢餓の状態では高い蓄積を示す。しかし、栄養添加で3時間以内に消失した。サイトカイニンは栄養情報に対抗してwpk4の転写を促進する。その桔抗作用は両者の量に依存することから、植物の栄養摂取は、サイトカイニンによって強く制御されていることが示された。WPK4はそれらの情報の集散地と考えられた。
(3)wpk4のゲノムクローンをイネより単離した。ORFはコムギと80%以上の相同性を持ち、サイトカイニンによってmRNA量が増加した。約2kbの断片にプロモーター領域があり、現在、塩基配列を決定中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐野 浩: "サイトカイニンの情報伝達" 植物の化学調節. 31. 103-112 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi