研究概要 |
動物に対する重力負荷の影響を調べるため直径1.645mの生物用大型遠心機を導入した。実際には発注から納入までに予想外の時間がかかってしまい、実験を開始できたのは12月になってからであった。それまで直径80cmの遠心機を用いて予備実験を行なってきた。その結果は以下の通りである。 1)孵化後3日のヒヨコを1ヶ月にわたり2xgで飼育を行なうと,前広背筋の肥大がおこった。 2)肥大した筋肉ではミオシン重鎖の胎児型から成体型へのアイソフォームの転換が促進された。 3)筋ジストロフィーのモデル動物であるmdxマウスを2xgで飼育すると1xgのものに比べ筋変性が促進することがわかった。 4)mdxマウスの筋変性にはアポトーシスが関与していることがわかった。
|