• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

世帯類型を考慮した自動車同乗交通行動の分析

研究課題

研究課題/領域番号 06805045
研究機関中部大学

研究代表者

磯部 友彦  中部大学, 工学部, 助教授 (40135330)

キーワード交通行動分析 / 世帯類型 / 自動車同乗交通行動 / キスアンドライド / 交通行動調査 / パーソントリップ調査 / 相乗り交通 / 送迎交通
研究概要

第3回中京都市圏パーソントリップ調査(1991)で得られたデータを用いて、自動車同乗交通データの抽出を試みた。発着時刻、発着地、発着施設が同一である世帯構成員間の自動車利用トリップ組合せを探し、その一方が運転者である場合に、運転者・同乗者間で自動車同乗交通行動が行われたと定義する方法(定義1)と、トリップの途中で同乗がある場合も考慮するために、トリップの出発側の条件と到着側の条件のどちらか一方だけが一致しているトリップ組合せを同乗と定義する方法(定義2)を考え、それぞれのデータを分析した。以下に、主な分析成果を示す。
1)同乗トリップの交通目的…運転者と同乗者のそれぞれの交通目的構成比をみると、運転者には登校がほとんどなく、送迎を含む非日常的自由が同乗者より多い。同乗者には登校が現れる。定義1と定義2を比較すると、運転者・同乗者両者の出勤、運転者の非日常的自由、同乗者の登校において、定義2の方が多い。
2)運転者と同乗者の関係…定義1、定義2ともに最も多い関係は女性26〜45歳が5〜11歳を乗せて運転する場合である。また、男女間で同一年齢層同士の同乗関係が見られる。高齢者層に着目すると、女性26〜45歳の運転者が自分よりも年上の女性を同乗させる傾向がみられる。また、定義1では男性65歳以上の運転者が同年齢層の女性を同乗させている。
3)夫婦間同乗分析…運転者が男性で同乗者が女性の組合せのうち、26〜45歳同士のものと46〜64歳同士のものを夫婦間同乗とし、定義1について分析した。全体としてはピークがほとんどなく、運転者と同乗者の目的が同じものがほとんどである。ただし、運転者、同乗者共に就業者の組合せの場合には、朝、夕にピークがある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 磯部友彦,水明洋,竹内伝史: "世帯内における自動車同乗交通行動の基礎的分析" 土木学会第49回年次学術講演会講演概要集. IV部. 840-841 (1994)

  • [文献書誌] 磯部友彦,水明洋,斉藤英治,山口和義: "パーソントリップデータからみた高齢者の交通特性の都市間比較" 平成6年度 土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 417-418 (1995)

  • [文献書誌] 磯部友彦,井上浩志,奥田弘: "鉄道駅端末交通における自動車同乗形態の分析" 平成6年度 土木学会中部支部研究発表会講演概要集. 415-416 (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi