研究課題/領域番号 |
06805087
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松崎 雄嗣 名古屋大学, 工学部, 教授 (70175602)
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研究分担者 |
山口 泰弘 三菱重工業(株), 名古屋航空宇宙システム製作所, 主査研究員
紙田 徹 名古屋大学, 工学部, 助手 (30262869)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 知的構造物 / ソフト・ドッキング / 振動制御 / 複合積層板 / 形状記憶合金 |
研究概要 |
当該研究者が進めてきた知的構造物の研究、即、1.宇宙でのソフト・ドッキング、2.振動抑制に有効な形状記憶合金繊維等を用いた積層複合材の減衰能の増加、3.地球軌道上のテザ-衛星の不安定振動の抑制に関する理論的研究を踏まえ、知的適応化の理論研究における問題点の把握及びその理論的改良、特に機能材料としての形状記憶合金の各種特性に関する基礎的データの収集と理論解析の再検討のため、次のような研究を行った。 1.宇宙浮遊する2次元可変形状知的トラス構造のソフト・ドッキングに関し、人工ポテンシャル法を用い、ドッキングハンドを目標位置へ、指定した経路、姿勢あるいは速度を保持しながら、ベースの姿勢変動を抑えつつ移動させる制御法を提案し、シミュレーション解析により有効性を明らかにした。 2.形状記憶合金の力学的特性、特に温度による応力-歪関係の変化について調査・検討し、形状記憶合金の応力誘起マルテンサイト変態についてのモデリングを行った。形状記憶合金曲繊維を用いた積層複合材の減衰能の変化、および形状記憶合金を用いた梁や曲面板の振動についてシミュレーション解析し、形状記憶合金が構造物の減衰能を有効に高めることを明らかにした。また、形状記憶合金の構成則の導出に関して検討を行い、合金の相変態に伴い散逸されるエネルギーを考慮することで、形状記憶合金の各種特性を論理的に説明できることを示した。 3.テザ-衛星のテザ-長さの変化に伴う非線形振動の解析について再検討を行い、テザ-衛星の3次元不安定運動に関し、テザ-長速度の最適制御の改良を進めた。 上述の各解析においては、購入した高速演算処理用のパーソナルコンピュータを用いて数値計算を行った。
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