研究課題/領域番号 |
06806005
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
竹内 安智 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (90008003)
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研究分担者 |
前田 忠信 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (20008022)
小笠原 勝 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (40194419)
米山 弘一 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (00114174)
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キーワード | 水田雑草 / コナギ / 種子発芽 / 発芽誘導物質 / イネ |
研究概要 |
1.コナギのイネによる促進作用を解析する手掛かりを得るためにコナギと他の雑草種子の発芽時と幼植物期におけるエチレン発生量と発生条件について調べた。 発芽率は高酸素条件下で高かった。湿生植物のタイヌビエの種子の発芽率はこの中間の傾向を示した。この時エチレンの発生量は発芽に適した酸素条件下で多く、エチレンがこれらに発芽に重要な役割を果たしていることが示された。さらに、コナギ種子の発芽にたいしてイネによりもたらされる低酸素条件とエチレン発生も促進的に作用しているものと考えられた。また、種子内でのACC-エチレンへの変換がコナギでは特異的に低酸素条件下で起こることが明らかになった。 2.イネ種子に含まれる発芽誘導物質の物性と精製方法について各種クロマトグラフィーを用いて検討した。 各種イオン交換樹脂を用いたところ、強陽イオン交換体に吸着が見られ、活性物質は弱塩基性であることが示唆された。遠心分離分配クロマトグラフィーを行った所、ブタノールや酢酸エチルナドノ有機溶媒への移行性が非常に小さく、親水性が高いことが示唆された。
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