研究課題/領域番号 |
06806006
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高林 純示 京都大学, 農学部, 助手 (10197197)
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研究分担者 |
東 正彦 京都大学, 農学部, 教授 (40183917)
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キーワード | シノモシ / 三栄養段階相互作用系 / 種特異性 / 動物-植物相互作用 / ナミハダニ / チリカブリダニ / カリヤコマユバチ / アワヨトウ |
研究概要 |
植物が間接防衛戦略を備えるようになる条件の検討のため、植物が加害されたときに特異的に生産する匂い物質のバリエーションについて、(1)植物個体内での変異、(2)植物品種間での変異、(3)植物種間での変異、(4)植食者種間での変異、(5)環境変動の影響による変異、に関して、検討を加え、その結果を論文、"Volatile herbivore-induced terpenoids in plant-mite interactions:variation caused by biotic and abiotic factors."および"Leaf age affects composition of herbivore-induced synomones and attraction to predatory mites"にまとめ雑誌Journal of Chemical Ecologyに発表した。イヌガラシーアオムシ-アオムシコマユバチ三者系での植物間接防衛に関与する化学物質を同定した。この結果を論文、Cotesia glomerata females use fatty acids fo host-herbivore complex origin in their host searching behavior."にまとめ、Journal of Chemical Ecologyに投稿した。植物-ナミハダニ-ハダニアザミウマ三者系でも植物の間接防衛戦略を認め、現在研究を進めている。植物が間接防衛を進化させる条件のモデルを考え、そのモデルに必要なパラメーターを操作実験で求めている。これらの研究より、「捕食者が関与する三者系の方が、捕食寄生者が関与する関与する三者系よりも、加害されたときに特異的に生産する匂い物質のバリエーションの特異性が高い。一方、捕食寄生者が関与する関与する三者系では、寄生可能なステージが重要な要因になるため、加害されたときに特異的に生産する匂い物質の植食者の発育段階特異性が高い|という新しい仮説を得た。
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