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1994 年度 実績報告書

多形核白血球への分化に及ぼすp33とアクチンのADP-R化反応の効果

研究課題

研究課題/領域番号 06807011
研究機関島根医科大学

研究代表者

下山 誠  島根医科大学, 医学部, 副学長 (30084859)

研究分担者 山田 和夫  島根医科大学, 医学部, 助手 (30240005)
寺嶋 正治  島根医科大学, 医学部, 助手 (40227517)
土屋 美加子  島根医科大学, 医学部, 助教授 (90188582)
キーワード翻訳後修飾 / ADP-リボシル転移酵素 / ADP-リボシル化受容体 / アルギニン
研究概要

本年度の研究実施計画は、1) 骨髄細胞の分化とp33およびADP-R-p33の量的変化の関係を調べること 2) p33およびアクチンのADP-R化の修飾部位を決定することの2点である。
1) については、骨髄細胞の抽出液中のp33の量をWestern blottingによって定量することを試みた。その結果、抽出条件によってp33の総量が大きく異なり、塩で活性化される特異的プロテアーゼの存在が示唆された。また、ADP-R-p33については、抽出液中にADP-R-アルギニン水解酵素が存在するため、抽出中にかなりの脱ADP-R化が起こっていると考えられた。以上の結果より現在最適な抽出条件を検討中である。一方骨髄には少なくとも2種類のアルギニン特異的ADP-リボシル転移酵素が存在することがcDNAクローニングで明らかになった。2つの酵素が骨髄においてどの細胞に局在するかは不明であるが、p33およびアクチンの修飾にどちらの酵素が働いているかを明らかにするためには、酵素の局在部位の決定は重要な課題である。
2) の計画にうちアクチンの修飾部位については、in vitroにおいてニワト多形核白血球ADP-リボシル転移酵素によってGアクチンでは28、206番目の、Fアクチンでは28番目のアルギニンが修飾されたが、いずれの場合もATPaseの活性には影響しなかった。206番目アルギニンの修飾がアクチンの重合を妨げるものと考えられた。p33については、化学量論的にADP-R化される部位はp33一分子につき4つであるのに対して、修飾されるアルギニンの部位としては、4つ以上が検出された。この意味について現在検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuo Yamada: "Automodification of arginine-specific ADP-ribosyltransferase purified from chicken peripheral heterophils and alteration of the transferase activity" Arch.Biochem.Biophys.308. 31-36 (1994)

  • [文献書誌] Mikako Tsuchiya: "Cloning and expression of cDNA for arginine-specific ADP-ribosyltransferase from chicken bone marrow cells" J.Biol.Chem.269. 27451-27457 (1994)

  • [文献書誌] Mikako Tsuchiya: "Assay of arginine-specific ADP-ribosyltransferase by capillary electrophoresis" Anal.Biochem.244. 486-489 (1995)

  • [文献書誌] Jose L.Rosa: "Role of the NH2-terminal region in covalent modification of 6-phosphofructo-2-kinase/fructose-2,6-bisphosphatase" Biochem.J.(印刷中). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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