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1994 年度 実績報告書

チクトロームP450IIE1遺伝子の多型性とアルコール代謝能およびその法医学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 06807042
研究機関神戸大学

研究代表者

足立 順子  神戸大学, 医学部, 助手 (40030887)

研究分担者 内藤 猛章  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (00068339)
龍野 嘉紹  神戸大学, 医学部, 教授 (80030831)
上野 易弘  神戸大学, 医学部, 助教授 (30184956)
キーワードチトクロームP450IIE_1 / 飲酒実験 / アルコール代謝能
研究概要

1.被験者の白血球からDNAの抽出は充分検討できた。
2.PCR産物を制限酵素Pst1と作用後、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い、切断パターンにより型判定を行つた場合は非常に明瞭な結果が得られた。一方、制限酵素Rsa1と作用させた場合、2本に切れた1つが短いため、電気泳動後にエチジルブロマイドで染色した時に染まりにくかった。P450IIE1の遺伝子型でC_2/C_2の判定を下すには、両制限酵素を用いて確かめた方がよいが、C_1/C_1、C_1/C_2の場合にはPst1のみでも充分であると考えられた。
3.常習飲酒者48名、健常人46名のP450IIE1の遺伝子型の判定を行なつたところ、C_1/C_1、C_1/C_2、C_2/C_2が常習飲酒者では、30例、16例、2例に対し健常人では、25例、21例、0例で遺伝子の分布に差はなかった。
4.健常人被験者に、空腹時にアルコールを経口摂取させた。一方、酩酊状態で入院した多数の常習飲酒者につき、入院時と2時間後の2回採血した。両者とも血中アルコール濃度を測定し、アルコール代謝速度を計算した。常習飲酒者は健常人よりアルコール代謝能は高かった。さらに、常習飲酒者においてP450IIE1遺伝子型の間でアルコール代謝能を比べると、C_2遺伝子を持つ群で代謝能が高くなる傾向が見られた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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