研究課題/領域番号 |
06807054
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
池田 大忠 横浜市立大学, 医学部・第一内科, 講師 (70106300)
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研究分担者 |
松岡 光生 横浜市立大学, 医学部・第一内科, 医員
西川 正憲 横浜市立大学, 医学部・第一内科, 助手 (70237676)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | γ鎖 / インターロイキン2 / レセプター / 好酸球 / 気管支喘息 / インターロイキン4 / マウス / 抗体 |
研究概要 |
Ovalbumin感作アレルギー性気管支炎モデルマウスを作製し、抗IL-2受容体γ鎖抗体をin vivo投与した(1)組織学的検討(2)気管支肺胞洗浄中の細胞分画についての検討(3)血清免疫グロブリンについての検討を行った。また、Thermoactinomycesvulgaris感作による敏過敏性肺臓炎モデルマウスを作製し、気管支肺胞洗浄液中の細胞分画について検討した。 HE染色標本の光学顕微鏡による観察では、感作マウスでは抗原吸入曝露後に好酸球及び単核球を中心とした細胞浸潤を生じた。感作前よりTUGm2抗体を投与した群においては、好酸球浸潤の程度が軽度である傾向がみられた。また、気管支肺胞洗浄中の細胞分画については、TUGm2投与群ではOvalbumin感作+吸入曝露により生ずる好酸球浸潤の程度が軽度である傾向がみられた。以上よりTUGm2抗体の投与が好酸球浸潤を抑制する可能性が示唆された。Ovalbumin感作により、マウス血清中のOA特異的及び総量のIgE、IgG1、IgG2aは明らかな上昇を示した。TUGm2抗体を総量で1.4mg/body腹腔内投与した群でもこれらの上昇の程度は抑制されなかった。この点はin vitroの結果と一致せず今後の検討を要すると考えられた。抗体投与量を変えた実験及びRT-PCR法によるサイトカイン分泌パターンの検討は現在進行中である。 Thermoactinomycesvulgaris感作による過敏性肺臓炎モデルマウスの気管支肺胞洗浄液中の細胞分画においては、好中球が約50%を占め、これは抗原曝露急性期の所見として矛盾無いものと考えられた。このモデルに対する抗体IL-2受容体γ鎖抗体投与の効果については、現在のところ再現性のある結果は得られず、条件等の設定も含めて実験継続中である。
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