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1994 年度 実績報告書

酸素分圧変化に応じて発現するラット新生仔肺遺伝子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 06807068
研究機関東京薬科大学

研究代表者

高橋 勇二  東京薬科大学, 生命科学部・環境生命科学科, 助教授 (20154875)

研究分担者 三浦 卓  東京薬科大学, 生命科学部・環境生命科学科, 教授 (70013323)
キーワード酸素刺激 / ラット / 新生仔 / 肺 / RT-PCR / Differential Display
研究概要

動物実験は、時間経過による個体発達に依存した変化と、酸素刺激によってもたらされる変化とを判別し難い。この危険を回避するため、本実験では、ラット新生仔肺上皮由来の株化細胞、胎性末期の胎仔ラット肺から分離した間充織細胞、および、上皮細胞を用いた。そして、本研究の目的が「酸素刺激によって量的に変化する調節遺伝子の検索」であるので、酸素刺激1〜16時間後の培養細胞を材料とした。
細胞培養条件の検討
新生仔ラット(10日齢)の肺から肺胞上皮2型細胞を分離しSV40によってトランスフォームした不死化細胞(SV40T2)を調整した。胎性末期のラット胎仔肺から分離した間充織細胞、および、SV40T2を培養し、各種酸素濃度下における増殖率及び培養液中へのLDH漏出試験を行った。間充織細胞は、1%という低酸素分圧かで、21%酸素分圧との同様の増殖率を示した。3%酸素分圧かでは21%酸素分圧に比較し20%高い細胞増殖率を示した。SV40T2細胞は1%酸素分圧で、培養2日目で増殖をほぼ停止した。
RT-Differential Display法を用いた遺伝子の検索
3%酸素に1カ月間以上順化した間充織細胞を21%酸素環境下に培養開始後、1及び16時間後の細胞より全RNAを抽出した。RT-PCR法を応用したRT-Differential Display(RT-DD)法を用いて酸素分圧変化によって特異的に増加する遺伝子を検索した。T12AMとAP6のプライマーの組合せにより21%酸素暴露開始1時間目に特異的に現れるバンドが認められた。現在cDNAのクローニングを進行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yuji Takahashi: "Cytochrome P4502B1 Immunoreactivity in Bronchiolar" Toxicology and Applied Pharmacology. 128. 207-215 (1994)

  • [文献書誌] Martin Joyce-Brady: "Synthesis and Release of Amphypathic α-Glutamyl" The Journal of Biological Chemistry. 269. 14219-14226 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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