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1995 年度 実績報告書

メラニン生成酵素遺伝子変異による未知の色素異常症の発見とその病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 06807069
研究機関秋田大学

研究代表者

佐藤 俊樹  秋田大学, 医学部, 講師 (40187216)

研究分担者 新澤 みどり  秋田大学, 医学部, 助手 (00208109)
佐藤 典子  秋田大学, 医学部, 助手 (60205953)
富田 靖  秋田大学, 医学部, 教授 (70108512)
キーワードチロジナーゼ / 遺伝子異常 / 遺伝子診断 / メラニン / 白皮症
研究概要

色素異常症の代表であるチロジナーゼ陰性型白皮症が、メラニン生成の律速酵素であるチロジナーゼの遺伝子変異によって生ずることが、最近富田らの研究により明らかにされた(Tomita et al. BBRC 164:990.1989)。その後、遺伝子工学の実験手法の利用により、チロジナーゼ以外に、メラニン生成に関与する蛋白の遺伝子が二つ発見された。つい最近になって、この二つの蛋白は、チロジナーゼ反応以降のメラニン合成経路の反応に関与する酵素dopa-chrome tautomeraseとDHICA oxidaseであることが明らかとなった。しかし現在この二つの酸素欠損によりどのような色素異常症が起こるのか明らかではない。本研究は、これら2つ酵素をはじめメラニン生成に関与する未知の蛋白の遺伝子変異により起こる色素異常症の検索と、その病態を明らかにすることにある。
dopa-chrome tautomeraseあるいはDHICA oxidase欠損による白皮症の研究を行うためには、まずこれらの白皮症と色素異常症の代表であるチロジナーゼ陰性型白皮症とを鑑別する必要がある。そこでまず手始めに多くの白皮症患者の中から、容易にチロジナーゼ陰性型白皮症を鑑別するスクリーニング系を確立することにした。その結果PCRを用いたallel-specific amplificationによるチロジナーゼ陰性型白皮症のスクリーニング系を作成した。現在この系を利用してdopa-chrome tautomeraseあるいはDHICA oxidase欠損による白皮症患者の収集に努めている。今後発見された患者の病態、病因の研究を進める。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y Tomita: "The molecular genetics of albinism and piebaldism." Arch Dermatol. 130. 355-358 (1994)

  • [文献書誌] J Matsunaga. et al.: "Detection of point mutations in human tyrosinase gene by improved allele-specific amplification." Exp Dermatol. 4. 377-381 (1995)

  • [文献書誌] J Matsunaga. et al.: "R278ER and P431L mutations of tyrosinase gene exist in Japanese patients with tyrosinase-negative oculocutaneous albinism." J Dermatol Sci. 印刷中.

  • [文献書誌] 富田 靖: "分子生物学診断" 日皮会誌. 104. 1584-1586 (1994)

  • [文献書誌] 富田 靖: "眼皮膚白皮症" 皮膚臨床. 36. 1107-1117 (1994)

  • [文献書誌] 富田 靖: "白皮症" 日本小児皮膚科学会雑誌. 13. 59-63 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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