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1995 年度 実績報告書

肝移植における肝動脈血栓症モデルの作成とその治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06807097
研究機関九州大学

研究代表者

矢永 勝彦  九州大学, 医学部, 講師 (70220176)

研究分担者 副島 雄二  九州大学, 医学部, 医員
西崎 隆  九州大学, 医学部, 助手 (70253416)
キーワード肝移植 / 肝動脈血栓症
研究概要

[方法1]雑種成犬を用いた肝動脈血栓症モデルの作成
雑種犬を麻酔、気管内挿管後、上腹部正中切開して開腹し、静脈バイパス下に肝のTotal vascular exclusionを行った。次いで肝温を4℃乳酸化リンゲル氏液とethanolamine oleateによりcore coolingして20℃前後にまで低下させた。なお肝周囲に断熱剤を用いて体温の低下を予防した。30〜90分の冷虚血後、血流を再開し、肝動脈血栓症を発生させることを試みた。
[結果]肝動脈血栓発生は認められなかった。
[方法2]ラット肝移植における肝動脈血栓症モデルの作成
Lewis rat (220-300g)を用いて鎌田らのカフ法による同所性の部分肝移植を行った。肝動脈再建法はMichael Knoopらの方法(Am J Surg 1994 : 167 : 360-363)を用いた。部分肝は理想肝重量の60%、30%とした。部分肝移植により肝動脈血管床を減少させ、抵抗増大による肝動脈血栓発生を試みた。
[結果]部分肝移植後1週後に開腹し、肝動脈血栓の有無を確認した。60%部分肝移植(n=8)、30%部分肝移植(n=3)ともに肝動脈血流は確認でき、血栓は形成されていなかった。
[今後の方針]
肝動脈血栓症モデル作成が方法1、2ともに失敗に終わり、別の実験系、実験法での肝動脈血栓に関する討論が必要と考えられた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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