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1994 年度 実績報告書

コラーゲン溶解能を持つ象牙質被着面処理剤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06807153
研究機関岡山大学

研究代表者

田仲 持郎  岡山大学, 歯学部, 助手 (40171764)

研究分担者 中井 宏之  岡山大学, 歯学部, 教授 (10049372)
キーワードコラーゲン溶解剤 / 次亜塩素酸ナトリウム / 次亜塩素酸カルシウム / 次亜塩素酸カリウム / 歯面処理 / 牛切歯 / サーフェイス・ロス / ハイドロキシアパタイト
研究概要

本処理法ではコラーゲン溶解剤の作用に先だって、コラーゲンを処理表面に露出させる必要がある。そこで、第一段階で用いる酸の脱灰力の強さが接着強さに及ぼす影響と第二段階で用いるコラーゲン溶解能が接着強さに及ぼす影響とに分けて整理する。
1第一段階の酸の影響:
(1)代表的な脱灰力の異なる燐酸、クエン酸、EDTAを用い、コラーゲン溶解剤として次亜塩素酸ナトリウムを用いる場合には、酸の脱灰力が大きい程、大きな接着強さが得られた。
(2)根管清掃剤であるモルホニンとPSSの際には、コラーゲン溶解剤として次亜塩素酸ナトリウムを用いる場合には、歯面に与えるダメ-ジはEDTAと同等であるが、接着強さとしては約11MPaと良好であった。即ち、脱灰力の弱い酸を用いて、大きな接着強さを発現させることが出来る可能性を示した。
2第二段階のコラーゲン溶解剤の影響:コラーゲン溶解剤としては、次亜塩素酸ナトリウムの類似化合物として、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸カリウムの2つの化合物を選び、検討した。
(1)接着強さに関しては、カルシウム塩、カリウム塩ともにナトリウム塩に及ばず、コラーゲン溶解能が大きい法が接着強さも大きいという傾向が見られたが、ナトリウム塩とカルシウム塩とには接着強さに関して有意差はなかった。
(2)処理歯面に与える形態的ダメ-ジに関しては、特に、カルシウム塩が処理歯面に与えるダメ-ジが少ないことがSEM観察より明らかとなった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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