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1994 年度 実績報告書

国宝上杉本『史記』扁鵲倉公伝における月舟寿桂注の医史学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06807175
研究機関(社)北里研究所

研究代表者

小曽戸 洋  社団法人北里研究所, 東洋医学総合研究所, 部長 (90186693)

研究分担者 水沢 利忠  文教大学, 文学部, 講師 (50042552)
真柳 誠  社団法人北里研究所, 東洋医学総合研究所・主任研究員, 主任研究員 (20249999)
キーワード史記 / 扁鵲倉公伝 / 月舟寿桂 / 幻雲 / 室町時代医学史 / 日中医学交流史
研究概要

当該資料である上杉本宋版『史記』(現国立歴史民族博物館所蔵)の扁鵲倉公伝部分におびただしく書き込まれた室町時代禅僧・月舟寿桂の注記(難解な筆写体)を解読して活字化し、かつそれを解析して考察を加えるのが本研究のねらいである。釈文研究は予想以上に順調に進展し、解読文字はほぼすべてパソコン(PC9801/RX)に入力を終えた。その点、充分満足すべき成果を挙げたと考える。ただ、当初予測していたよりも文字数が多く、『日本医史学雑誌』(年4回。学会抄録号を除けば実質3回)にはとうてい掲載不能となり、独自に研究成果報告書を作製・印刷・公刊せざるを得ない状況となった。目下、その作業を進行中である。すなわち、パソコンフロッピ-を電算写植の業者に依頼して、全漢字を正字体に変換し、返り点・送り仮名・ルビ等を印字体で添加し、さらに扁鵲倉公伝の原文(影刻宋版の嘉永刊本を用いる)を影印付加するという作業である。これによって釈文研究は完成をみる。まもなく前半部の完全版下が出来、印刷出版の段階に入る予定である(5月頃)。また後半部についても進行しつつある。さらに内容の解析、考察研究については日本医史学会等に発表し、これを次年度の報告集の一部とする計画である。当該資料の総文字数は計15万字に及び、最終的には300頁を越える報告書となろう。本研究は当該分野の研究進展に大きく寄与すると考える。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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