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1996 年度 実績報告書

HPLC-PAD法による赤血球中の糖およびポリオールの定量分析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06807178
研究機関香川医科大学

研究代表者

河西 浩一  香川医科大学, 医学部, 教授 (60033057)

キーワードHPLC / PAD / 赤血球 / 糖 / ポリオール / 糖尿病 / ソルビトール / ミオイノシトール
研究概要

われわれは,特異性が高く簡便な測定法であるHPLC-PAD法を用いて,糖尿病性合併症の発症・進展に関与していると考えられる糖およびポリオール一斉分析を行う目的で本研究に着手した。平成6年度の赤血球中ソルビトールに続いて,平成7年度は赤血球中ミオイノシトールの検討を行った。両ポリオールを同時に測定したデータが集積されていなかったので,今年度は赤血球中ソルビトールおよびミオイノシトール同時測定を主眼に実験計画を立てた。
ところが,HPLCカラムのロット変更により,ミオイノシトールの分析が不良となり,別の良好なロットのカラムの入手に手間取ったため,充分なデータ集積ができなかった。しかし,これまでの成績と同様に糖尿病患者,しかも糖尿病性合併症群で赤血球中ポリオール濃度が高い成績を得た。ソルビトールとミオイノシトールを比較した場合,ミオイノシトールの上昇が大きい傾向があった。現在,良好なロットのカラムでデータを集積している。
本研究では組織中のポリオール測定も目標としているが,その前段階として血漿中のポリオール測定も検討中である。健常人のミオイノシトール値は18.86【plus-minus】3.22μg/mlであっ
従来から赤血球中ポリオールを分析する上で問題となっていた未知のピークについては,引き続き検討を行ったが,結論は得られなかった。血漿ではこのような大きなピークはみられないため,血球中に多く含まれる物質の可能性が高い。
HPLC-PAD法(X)の検討と平行して,ミオイノシトールの酵素比色法(Y)についても検討を行い,回帰式Y=0.882X+33.95,r=0.925と良好な成績を得た。3年間で本研究を完了とまではいかなかったが,引き続きポリオール代謝に関するデータの集積していきたい。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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