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1994 年度 実績報告書

日本版QLIの開発およびQLIを用いた在宅看護サービスの評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06807182
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

野地 有子  聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (40228325)

キーワード日本版QLI / Quality of Life / 在宅看護サービス / フォーカス・グループ
研究概要

本研究は、在宅看護サービスを含む看護ケア提供サービスの日米比較研究のための基礎的研究として位置づけられた萌芽的研究である。本年度はその初年度として、測定用具の開発にあたった。日本版QLIを作成する上で、特に米国とわが国の文化的差異に留意した。本研究の進行と同時期に、私は共同研究者とともに、WHO QOL開発のための日本支部を開設し、データ収集にもあたったので、WHOの測定用具開発手法の実際を学ぶことができ、本研究に生かすことができた。すなわち、5〜7人のスモ-ルグループをつくり、複数のフォーカスグループにおける討議から、内容上の妥当性の保証と、質問項目および形式の選択を行うことができた。文献検討からは、Thomas M.Gillらの「A Critical Appraisal of the Quality of QOL Measurements」(JAMA,272(8)619-626,1994)にある、QOL測定用具の評価に用いた10の個別基準を参考にした。フィランズ博士のQLIは、この基準を8つ満たしてたので、残りの「全体的な評価を使用する」と、「補完的な事項を追加する」の2つを日本版の中へ加えることとした。イリノイ大学のフィランズ博士からは、引続きアドバイスを受けており、フォーカスグループにおける討議から出された疑問点については、個々に解説を頂いた。平成6年9月のQOL研究会(代表:萬代隆)では、国際QOL学会会長,Dr.Donald L.Patrick(ワシントン大学教授)から、特にQOLをどう測定するかについてご指導いただいた。以上、主観的QOLを測定しようとしているQLIの日本版の開発の経過であるが、信頼性および妥当性の検討までには至っていないので、研究組織の強化などを計り、次のステップへ進める計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 野地 有子: "更年期のQOLとその評価方法" 日本更年期医学会雑誌. 1. (1994)

  • [文献書誌] 杉山 みち子: "更年期のQOLの新しい考え方" 日本更年期医学会雑誌. 2. 58-61 (1994)

  • [文献書誌] 深野木 智子: "呼吸器疾患患者と在宅酸素療法患者のQuality of Life構造の比較と看護に関する研究" 日本呼吸管理学会誌. 4. 110-116 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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