本研究は、GPS(全衛星測位システム)の携帯用レシーバーからの位置情報を取得して、その移動軌跡から、小学生を対象とした身体活動量を求めようとしたものである。まず、GPSレシーバーを携帯して、大都市において、迷いさについての調査をおこなった.移動軌跡として地図上に示すことができ、このGPSレシーバーの利用性を確めた。その後に、小学生を対象としてこのGPSレシーバーを携帯させて、その移動量を求めた。この位置情報、当初、単独測位のGPSでおこなっていたが、誤差が百メートル以上にも及んでしまった.その後、DGPSを使用することにより、誤差が数メートルが十数メートル内に収まることがわかった.この携帯用レシーバーは、人が身体活動をおこなう際のこの活動量を定量化するための一つの有効な手段として利用できることがわかった。しかし、データを処理するためのコンピューターや接続する携帯電話等の軽量化が必要とされた。これは、技術開発により、実現が可能になろう。とりわけ、軽量化のための装着型コンピューターの開発がこの研究を容易にするであろう。軽量化に伴い、小学生に装着するここで、身体活動量の定量化が促進されることになる、これに携帯用酸素摂取量を併用することに、カロリー量も計測できることになる。このGPSレシーバーは、福祉や山岳での遭難防止にも利用される。今回の研究結果から、GPSの受信状況がまわりのビルやその他の建物によってかなり影響された。この点は、このレシーバーを補うものを使うことにより精度が高くなることが期待される。このことにより、取り沙汰されている小学生の運動不足や肥満傾向に一助になりうることが期待されよう。
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