研究課題/領域番号 |
06808059
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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研究分担者 |
福岡 拓哉 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60253845)
武知 進士 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80236356)
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キーワード | ヒストン / 遺伝子発現 / ジーンターゲッティング / 自己制御 |
研究概要 |
本研究は、多重遺伝子群を形成するニワトリヒストン遺伝子群において、その構成メンバーの一部が欠失あるいは不活化した場合に、mRNA量を一定に補償する制御機構が存在するかどうかを明らかにする事を目的として行ない、次の様な結果を得た。 1、多重遺伝子群の各構成メンバーの塩基配列は非常に高いホモロジーを有するため、それぞれのmRNA量を定量するのは極めて困難であった。私共は、5'非翻訳部位を含む領域をコンピューターで解析し、特異的なアンチセンスRNAプローブをデザインし、RNase protection assayで個々の遺伝子由来のmRNAを定量する事を可能にした。 2、H3遺伝子は、12コピー存在し、その中でH3-IV/H3-VペアはニワトリBリンパ細胞株DT40で、全H3 mRNA量の25%を占めていた。ジーンノックアウト法で、このペアの1つおよび2つのalleleを欠失した変異株を作製した。このヘテロ、ホモ変異株で、他のヒストンサブファミリーのmRNA量に変動はなかった。しかし、残りのH3遺伝子のmRNA量が各々15%、30%増加し、野性株と同程度のH3 mRNA量を有していた。 3、8コピー存在するH2B遺伝子の中、H2B-IV,H2B-V,H2B-VIIに関して、ジーンノックアウト法を用いて、それぞれ、ヘテロ、ホモ変異株を作製した。現在、これらの変異株でも自己補償機構が存在するかどうかを検討中である。 4、6コピー存在するH1遺伝子の中で、01H1は全H1 mRNA量の約10%を担っていた。この01H1を欠失したヘテロ、ホモ変異株を作製した。同様に、これらの変異株でも自己補償機構が存在するかどうか検討中である。
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