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1994 年度 実績報告書

シナプス再構成を伴う神経回路網の可塑的変化

研究課題

研究課題/領域番号 06808080
研究種目

一般研究(C)

研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

河合 良訓  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80211861)

キーワード交換神経節 / シナプス / カテコールアミン / 可塑性 / 抑制性回路 / 細胞内標識 / 局所神経回路
研究概要

上頸神経節における神経伝達は、コリン作動性の中継伝達であることはすでに確立されている。その中継ニューロンである主細胞の神経突起の全貌を、そのシナプス構成とともに光顕・電顕観察によって明らかにした。すなわち、約10%の主細胞の樹状突起は、節前線維からの入力を受けるだけでなく、シナプス前要素として近傍の主細胞にシナプス出力していることが確認された。次に、この樹状突起-樹状突起シナプスがアドレナリン性であることを免疫電子顕微鏡法を用いて確認した。このアドレナリン性樹状突起-樹状突起シナプスは、中継伝達であるコリン性神経伝達を修飾する局所神経回路を形成すると解釈できた。電気生理学的には、抑制性シナプス後電位が観察されることを見い出し、α2拮抗薬であるヨヒンビンでこの電位が抑えられることが確認できた。すなわち、形態学的にもまた薬理生理学的にも交感神経節内に抑制性局所神経回路が存在することを明らかにした。そこで、次にこの抑制性樹状突起シナプスの形態的変化の様子をin vitro下で生きたままの状態で経時的に観察する方法を確立し、現在データを集積中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Kawai and E.Senba: "Correlation between dendrodendritic synapses of adrenergic type and synaptically evoked hyperpolrization in the sympathetic gang" Neuroscience. (in press).

  • [文献書誌] Y.Kawai: "U1trastructure of neuronal circuitry in sympathetic ganglia." Microscopy Research and Technique. (in press).

  • [文献書誌] 河合良訓、仙波恵美子: "シナプスと伝達物質:局所神経回路の可塑性" 神経精神薬理. 16. 113-124 (1994)

  • [文献書誌] 河合良訓: "シナプス形成と神経伝達の可塑性" ブレインサイエンス. 5. 55-61 (1994)

  • [文献書誌] 河合良訓: "交換神経節における神経伝達の可塑性" 自律神経. 31. 282-289 (1994)

  • [文献書誌] Y.Kawai et al.: "Principal neurons as local circuit neurons in the rat superior cervical ganglion:the synaptology of the neuronal processes revealed by intracellular injection of biocytin." Journal of Comparative Neurology. 328. 562-574 (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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