1.シミュレーション:画像上、網状色点(実効面積20%)補正で最大カモフラージュ効果が得られる色・パターンを求めた。 (1)カラーシート法:シルクスクリーンの技法で、顔料を透明シートに網点印刷したものを作成。これを疾患皮膚に載せ、約1mの距離でのカモフラージュ効果を検討した。この方法は、簡便ではあるが、評価が主観に頼りすぎ、またその比較や色彩的測定が煩雑であった。 (2)コンピューター法:上記欠点を補い、かつデータ保存・再現が可能な方法として、コンピュータ・シミュレーション・システムを試行した。まずCCDカメラで疾患皮膚色を直接コンピュータに取り込み、各色のカスタムブラシをペーストし、その加法混色効果を確認した。 2.色彩学的検討:皮膚における実際のPigment injectionで、透過、経時的変化(排出)、輝度などの要素を色彩計をもちいて検討した。またこの情報をシミュレーションにフィードバックした。 症例として、眉毛部の刺青の隠蔽や、顔面外傷性刺青の隠蔽、白斑症の皮膚色再現・熱傷性眉欠損の再建など施行した。
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