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1994 年度 実績報告書

磁場の影響を考慮に入れた太陽系星雲モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 06832011
研究機関九州大学

研究代表者

関谷 実  九州大学, 理学部, 助教授 (60202420)

研究分担者 梅林 豊治  山形大学, 理学部, 助教授 (60183753)
キーワード太陽系 / 太陽系星雲 / 磁場 / ダイナモ / ダスト
研究概要

(1)太陽系星雲の磁場に関する今までの計算では、林(1981)の太陽系星雲モデルが基礎になっていた。我々はOlivinなどのダストのPlanck mean opacityを用いて輻射平衡温度を求め直してみた。その結果、林(1981)のモデルに比べて低温になること、およびダストのサイズ分布によっては、透明であるにもかかわらず対流不安定性が生じる場合がある事がわかった。
(2)太陽系星雲において、ダストの沈殿や成長により磁場の散逸率がどのように変化するかを求めた。その結果、ダストの沈殿成長に伴い磁場の散逸率は減少することが分かった。しかしながら太陽系星雲の進化をもたらすほどの磁場の増幅に起こらないことも明らかになった。これは赤道面から離れた領域ではスケールハイトが小さいために磁場の散逸率が大きいこと、およびポロイダル磁場を維持するためには磁場の散逸時間がケプラー時間よりも長いだけでは不十分であり、ダイナモナンバーが十分大きいことが必要である事による。
(3)今までの磁場の散逸の計算に用いられていた電子と中性粒子の間の運動量輸送係数の実験値が最近改訂されたが、磁場の散逸率には大きな変化はないことが分かった。
(4)太陽系星雲などの渦粘性による進化をシミュレーションするためには、流体計算のコード開発が必要になる。その第一段階としてSPH法に粘性項を付加することに成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 武田英徳,観山正見,関谷実: "Numerical Simulation of Viscous Flow by Smoothed Particle Hydrodynamics" Progress of Theoretical Physics. 92. 939-960 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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