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1994 年度 実績報告書

光励起によるルミネッセンス年代測定法の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 06834004
研究機関奈良教育大学

研究代表者

柳沢 保徳  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90031591)

研究分担者 平賀 章三  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (10031593)
キーワードルミネッセンス / 光励起 / 熱励起 / 年代測定 / 石英 / 長石 / 堆積物 / テフラ
研究概要

1.鉱物標本による試験測定
3種類の石英と2種類の長石(アノ-ソクレイス、オルソクレイス)の光励起ルミネッセンス(OSL)と熱ルミネッセンス(TL)を測定した。長石は赤外発光ダイオードによる励起では最適励起波長は870nm付近にあり、可視光によっても励起されることが分かった。一方、石英のOSLは可視光(最適波長は530nm付近)では励起されるが、赤外領域の光による励起では発光しないことが分かった。また、励起継続時間は鉱物の吸収線量によって異なるが、100〜500秒が最適であることが分かった。
2.OSL装置の設計と製作
試験測定の結果から、試作するOSL装置は赤外光の励起源だけではなく可視光による励起も可能なものとすることにした。可視光領域の励起源はクセノンランプとバンドパスフィルターの組み合わせによるものとした。
また、試験測定によって、OSL強度は測定温度に強く依存するほか、測定前の加熱(アニーリング)によって増加することが明らかとなった。このことを考慮して、OSL装置の試料装着部はパーソナルコンピュータ制御によって昇温速度と一定温度の保持が可能なヒ-タを備えたものとすることにした。
以上のことから、現有のTL装置をフォトンカウント用に改造するよりもフォトン検出部を含めて製作する方が高性能の測定装置が得られると判断されたので、当初計画を一部変更することとした。
3.解析法のプログラム化
試料によってOSL感度が異なるので、OSL強度の標準化によって、異なる試料間での比較が可能であるような解析プログラムを試作中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Yanagisawa: "Oxygen exchange between CO_2 adsorbate and TiO_2 surfaces" Appl.Phys.Let.64. 3343-3344 (1994)

  • [文献書誌] Y.Yanagisawa: "Exchange of strong carbon dioxide O=C bonds on an MgO surfaces" J.Chem.Soc.,Faraday Trans.90. 2561-2566 (1994)

  • [文献書誌] Y.Yanagisawa: "Interaction of CO2 with Magnesium Oxide Surfaces:a TPD,FTIR and Cluster-Model Calculation Study" J.Phys.Chem.(in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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