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1995 年度 実績報告書

日本象嵌技法の系譜 -材質・技法の科学的分析からの研究-

研究課題

研究課題/領域番号 06834009
研究機関奈良大学

研究代表者

西山 要一  奈良大学, 文学部, 教授 (00090936)

キーワード象嵌 / 象嵌装飾大刀 / 古墳時代 / 平安時代 / 中世 / 百済 / 伽邪 / 糸象嵌
研究概要

日本の象嵌技法は韓国の三国時代の百済又は伽邪の地から、古墳時代中頃(5世紀)に伝来した。
以来、古墳時代を通じて、奈良県(大和)南部の特定の職能集団(工人集団)によって数百点の装飾文刀が製造された。象嵌を科学分析すると金象嵌は金の濃度が70〜80%、銀の濃度が30〜20%を示し、銀象嵌はほぼ100%(純銀)を示し、統一的なデータが得られた。また象嵌装飾大力の象嵌文様の画一性、その時代変遷、糸象嵌技法の共通性などから、象嵌技術をもつ特定の工人集団の存在が浮かびあがる。
この日本象嵌技術の特性(画一性、独占性)は、糸象嵌技法とならんで平象嵌技法が導入される平安時代以降、中世紀まで一貫した流れとしてとらえることができる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西山要一: "二つの象嵌鉄鉾-春日大社と熊野速玉大社の象嵌鉾" 文化財論集. 195-200 (1994)

  • [文献書誌] 西山要一: "三寅剱の象嵌技法とX線透過写真・エミシオグラフィーによる研究" 文化財学報. 13. 99-108 (1995)

  • [文献書誌] 西山要一: "文字の書かれた大刀の世界" 科学が解き明かす古墳時代. 68-92 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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