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1995 年度 実績報告書

プラズマ処理による象嵌遺物の保存処理法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 06834013
研究機関東京国立文化財研究所

研究代表者

青木 繁夫  東京国立文化財研究所, 修復技術部, 第三修復技術研究室長 (60088797)

キーワードプラズマ / 出土鉄製品 / 象嵌 / 修復
研究概要

群馬県出土2例と佐賀県出土1例の象眼遺物のプラズマ処理を試みた。その目的は、実際の遺物にプラズマ処理を実施した場合の処理条件を決定することにあった。
遺物の保存状態に応じて3種類に分類した。
1)亀裂や錆瘤がなく、比較的緻密な錆層を形成している遺物。
2)亀裂や錆瘤等があり、一部に象眼線が露出している遺物。
3)亀裂や錆瘤等があり、象眼線も腐食して粉状になっている遺物。
1)にたいしては高周波出力3kw,N-400ml/min,H-400ml/min,Ar-200ml/minを1-2時間で処理を行うと良好な結果が得られた。2)はあらかじめ露出した象眼部分にアクリル樹脂をコーティングして処理を行うと象眼に影響を与えずに処理することが出来る。また高周波出力を2Kwにし、1時間野プラズマ処理を遺物の状態に応じて数回繰り返して行うことが有効である。3)については問題が多く今後の処理条件設定の実験を行う必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 青木繁夫: "象嵌された遺物のプラズマによる保存処理について" 保存科学. 34. 1-7 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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