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1994 年度 実績報告書

平滑筋細胞由来遊走因子(SDMF)遺伝子のクローニングとin vivo動態

研究課題

研究課題/領域番号 06836002
研究機関千葉大学

研究代表者

森崎 信尋  千葉大学, 医学部, 講師 (40174411)

研究分担者 神崎 哲人  成田空港検疫所, 厚生技官
斎藤 康  山形大学, 医学部, 教授 (50101358)
キーワード平滑筋細胞由来遊走因子(SDMF) / 動脈硬化 / 平滑筋細胞 / トランスフォーミング成長因子-β
研究概要

1.平滑筋細胞由来遊走因子(SDMF)の精製:ラットの大動脈平滑筋細胞のビーズ法による大量培養によって100Lのコンディションメディウムを採取した。これから既に確立されている5段階のカラムを通して新たにSDMFを精製した。活性はBoyden´s chamber法で測定し、検定する平滑筋細胞はやはりラット平滑筋細胞を用いた。すべて報告された結果を得た。
2.平滑筋細胞由来遊走因子(SDMF)の抗体作成:精製SDMFを用いて現在モノクローナル抗体を作成中である。
3.平滑筋細胞由来遊走因子(SDMF)の遺伝子クローニング:精製されたSDMFをもとにアミノ酸の部分配列を決定した。SDMF(60KD)は蟻酸による酸分解で25KDと35KDのペプチドに分解された。35KDのペプチドのN末端はブロックされており、アミノ酸配列を解析することはできなかった。。25KDのペプチドのN末端のアミノ酸を解析した結果、10個のアミノ酸が確定し、更に3個のアミノ酸がほぼ確定された。現在これから推定されるオリゴcDNAをプローベとして遺伝子のクローニングが進行中である。
4.SDMFの発現調節:ラット培養平滑筋細胞のメディウム中へ分泌されるSDMFを指標に、その発現調節を検討した。調節因子として、動脈硬化巣に存在する可能性のある種々のサイトカインで刺激した。IL-1、TNF、PDGFは影響を与えなかった。TGF-βは濃度依存的にSDMFの発現を抑制した。1ng/mlの濃度では約50%抑制した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kanzaki T,Shinomiya M,Ueda S,Morisaki N,Saito Y,Yoshida S: "Enhanced arterial intimalthickening after baloon catheter injurg in diabetic animals occompanied by PDGF-β-receptor orerexpression of aortic media" Eur J Clin Invest. 24. 377-381 (1994)

  • [文献書誌] Morisaki N,Yokote K.Takahashi K,Otabe M,Saito Y,Yoshida S.Ueda S: "Role of phespholigase A_2 in expression of the scaverrger pathway in cultured aorbic smoothmuscle cells stimulated with phorbol 12-myristate 13-ocetate" Biochem J. 303. 247-253 (1994)

  • [文献書誌] 神崎哲人、森崎信尋: "TGF-βの血管壁細胞への作用-in vitro,in vivo" Mebio. 11. 87-92 (1994)

  • [文献書誌] 神崎哲人、森崎信尋: "Transforming Growth Factor-β" 現代医療. 26. 3911-3916 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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