本研究の目的は、 (1)産廃性状及び産廃処分場の実態調査を行なった上で、 (2)様々な生産活動から排出される廃棄物を環境影響と減量・リサイクルの観点から分類し、 (3)(1)と(2)に基づき処分場を新たに分類し、各処分場が持つべき構造上の要件を整理する、ことにある。 これらを踏まえ平成7年度は、新潟県内、特に中越地方(長岡とその近傍の地域)を主たる研究フィールドとして、以下の作業を行った。 1.産業廃棄物の種類、物理的・化学的及び環境影響特性の把握:廃棄物々性の計測・聞き取り・基礎資料の収集を行った。 2.産業廃棄物処分場における産業廃棄物の現状把握と、種々の環境影響の整理:長岡市にある大規模処分場と、小千谷市にある小規模処分場の調査を中心に行った。特に前者直下の地形が平成7年夏期の豪雨により改変され、廃棄物の流出が見られたので、この点の調査に力を注いだ。 3.リサイクル・減量を考慮した産業廃棄物と同処分場の分類作業:廃棄物と処分場の分類に加え、これらと不可分の関係にある基準値はいかにあるべきかの検討を行った。
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