研究概要 |
平成7年度は,以下の研究を遂行した. 第1年度に購入したパーソナル・コンピュータによって,開発されたシステムの適用を通じて,その結果をフィードバックして,システムの改良,拡充に努めるとともに,以下の研究のとりまとめを行った. 1)都市道路デザイン情報データベースの拡充(福井・三宅) 都市道路デザイン情報をさらに追加収集し,また,以下のシステムの適用から得られたデザイン事例を追加して,データベースの拡充を進めた. 2)イメージ形成支援システムの適用とその改良(榊原・三宅) 本システムについては,比較的高度な段階まで前年度に開発することができたので,道路種別毎に適用を積み重ね,適用においては,できる限り,実際の道路に関してケーススタディを行って,現実的条件での適用可能性を追求した. 3)課題解決支援システムの研究と適用(榊原・福井) 本システムについては,初期的なものであったので,仮想的な比較的簡単な条件下で適用を行い,システムの論理構成の精緻化をはかりつつ改良を行った. 4)デザイン分析支援システムの研究と適用(榊原・福井・三宅) 既存の,収集したデザイン事例,または,2)の適用において得られたデザイン事例に関して,既存のデザイン分析事例データベースに基づいてデザイン分析を行った.得られた結果は,さらに方法論的観点からの分析を行い,デザイン分析手法を体系的に整理してデータベース化をはかった. 5)都市道路保全のための都市計画手法の研究・提案(榊原) 上記までの各研究および適用事例の結果に基づいて,都市道路保全において解決しなければならない都市計画的課題,そして,その解決と保全の実現のための都市計画手法について研究し,とりまとめとして提言を行った.
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