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1994 年度 実績報告書

放射線照射効果の生化学的指標としての微量元素動態

研究課題

研究課題/領域番号 06857061
研究機関岩手医科大学

研究代表者

原田 聡  岩手医科大学, 医学部・放射線医学講座, 助手 (20244931)

キーワードApoptosis / 微量元素 / PIXE / 放射線照射 / カルシウム / マグネシウム / マンガン
研究概要

本年度照射線放射後の微量元素動態と病理組織学によるApoptosisとの発生率の相関関係について検討した。
放射線照射後の微量元素動態:微量元素動態はCa,Mg,Mnについて検討した。
Caは照射3時間後および照射12時間後に有意の上昇を示し、Mgは照射6時間後にピークを持つ、照射3時間後〜48時間後における有意の上昇を示した。Mnについては、照射前ではそのスペクトルが観察不能であったが、照射後にスペクトルが観察可能となり、その最大値は照射48時間後に認められた。
病理組織状のApoptosisの発生率:Apoptosisの発生率は照射3時間後より増加し、照射6時間後にその最大発生率を呈した後、速やかに減少し、照射24時間後には照射後における最小発生率に変化した。照射24時間後〜48時間後の間ではApoptosis発生率の増加傾向が認められた。
微量元素動態-Apoptosisの発生率間の相関関係:Caの照射3時間後とApoptosis発生率との強い相関関係、およびその後の経時的観測点でのMgとApoptosis発生率との強い相関関係を認めた。これより、CaがApoptosisのinitializeを示し、その後、MgがApoptosis発生率を示すマーカーである可能性が強く示唆された。但し、MnとApoptosisとの相関においては特記すべき関連性は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 原田聡: "Apoptosisと微量元素" 癌と臨床. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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