研究概要 |
本研究では,災害防止と人間活動の保護支援を目的として,アジア地域における沿岸地域における都市域をモニタリングするために,時系列と多偏波共用の合成開ロレーダ(SAR)モザイクデータセット衛星画像を実利用することになった.まず,従来の衛星画像JERS-1 SARとALOS PALSAR用の画像信号処理プログラムを作成した.そしてJERS-1 SARとALOS-PALSARデータが将来一般利用者に使用できるために,各SAR画像はレベル0(生データ)より処理した.また,幾何補正をモザイキング処理を行った.本年度では西部インド地域のJERS-1 SARモザイク画像を作成した.そして,ASTERデータで地質情報を抽出し,レーダの後方散乱係数との関係を把握した. 現在に至るまで既に現地データを収集したインド洋沿岸諸国の周辺をパイロットプロジェクトとして,海面の解析,沿岸地域における地質情報などを収集した.本研究では,実際のデータを入手するために現地調査も行った.現地調査では,海面に関する情報の他に,海面の特徴に影響を与える沿岸周辺の環境,地質情報なども調査した.この現地データをデータベース化するために,当研究室所所有のArcGISソフトで地理情報システム(GIS)の処理も行った.また,SARデータの前処理,ポラリメトリ・インタフェロメトリSAR用のプログラムの作成などに関する指導にあたってRESTECの研究者より指導を受けた. 来年度に,JERS-1 SARとALOS PALSARデータを使用して,アジア地域のモザイクデータを作成する.また,沿岸地域における情報を詳細に調査して災害地図を作成する予定である.
|